「いい薬学教育とは何か?」を考え続け昭和大学が出した答えは学部合同で育くむチーム医療教育です
昭和大学薬学部の特色を教えてください
医系総合大学である昭和大学は恵まれた環境を生かして、学生たちに理想的と考えられる教育を提供します。それが私たちの自慢です。
1年次の1年間、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の学生は一緒に寮生活を体験します。一緒に生活やクラブ活動などを行ってきた学生は学部間の垣根を低く感じるようです。1年次の寮生活は、昭和大学の教育に不可欠であり、これも大きな特色と考えています。
教育の中でも寮生活で育む関係は生かされているのですか?
昭和大学はチーム医療教育を重視しています。チーム医療を実践するため医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部による合同実習やグループ討議を各年次で行います。
3年次は模擬患者データを用いる1週間の合同演習です。医師、歯科医師、薬剤師や看護師で構成する委員会が症例シナリオを作成します。ビデオやCTなどの実践的な患者データで現場に近い状況を作り出すのです。与えられた条件の中で学生たちはどうすれば患者さんのQOLを高められるかをディスカッションします。最終日に発表会を行いますが、そのときには驚くほどの病気の理解とプレゼンテーション能力を身につけています。
さらに5年次に実際の患者さんをチームで担当する学部合同病棟実習も行います。
学部合同病棟実習が学生に与える影響はありますか
学生たちは日本で唯一の学部合同病棟実習を機会に大きく変化していきます。
薬剤師は課題を持ち帰って調査し、じっくりと正確な答えを考え臨床にフィードバックしようとする傾向があります。しかし、医学生や看護学生は患者さんを前にして、治療に最善策がないかその場で解決しようと頑張ります。薬学生はそんな彼らの姿に刺激を受け、チーム医療の中で薬剤師が貢献していくため一緒に活動する大切さを知ります。臨床で活躍する薬剤師としての姿勢をこの実習を通じて学ぶことになります。
薬学部独自の臨床実習はありますか
4年次の事前学習を終了後、独自の実務実習を行います。これは昭和大学独自の実習です。まず病院薬局での実習を4週間。大学附属の8病院で実施する病棟実習(4週間)を2病棟で行います。合わせて12週間におよぶ実習です。とくに病棟実習は患者さんから同意書を得て、一人の患者さんを一人の学生が担当させていただきます。
担当教員と学生、現場の薬剤師が患者さんの薬物治療についてディスカッション。実際の医療の中で薬剤師として患者さんの治療にどう貢献できるかを学んでいきます。
臨床にはサイエンスのみでは乗り越えることができない課題があります。この実習は、自ら考え、責任を持って行動できる薬剤師を育てることをめざしているのです。
教員も実習に参加するのですね
学生を臨床現場に預けるのではなく、医療スタッフと一緒に教育します。必要なら教員が患者さんとお話することもあります。患者さんの目線で学生について感じたことをヒヤリングして学生の教育に役立てます。
4週間の間には患者さんと楽しく話をしたり、アドバイスをいただいたり、時にはお叱りを受けることもあるでしょう。患者さんとの触れ合いの中で、学生たちは薬や治療の専門知識をどう伝えれば患者さんに理解してもらえるか、知恵を養い、同時に人として成長していきます。
実務実習を体験することで病院薬剤師や地域で活躍する薬局薬剤師になるという決意を深めることになります。
実務実習が学生の将来について考えるきっかけとなり、キャリアデザインに大きく好影響を与えています。
昭和大学が考える6年制の薬学教育は、チームで活躍する医療人としての基盤を養うことを目的にしています。それが他の薬学部と異なる特徴と考えています。
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