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学長・薬学部長・教授を紹介
東京大学大学院薬学系研究科
研究科長 長野 哲雄 先生
帝京大学 薬学部長
薬学博士 教授 井上 圭三 先生
慶應義塾大学 薬学部
学部長 増野 匡彦 先生
昭和大学 薬学部長
 教授 山元 俊憲 先生
京都薬科大学 学長
 教授 乾 賢一 先生


科学・技術・ヒューマニティーを備えた新時代の
“ファーマシスト・サイエンティスト Pharmacist Scientist”を育成します。



薬学教育の環境について教えて下さい。
 「ソリブジン事件」は、テキストにもなる薬害事件として知られています。薬物相互作用によって、発売から2ヶ月間で15人の患者さんが亡くなった事件です。これをきっかけに薬剤師の存在が見直され、かかりつけ薬局や医薬分業の動きが加速しました。
 現在では薬の専門家である薬剤師が処方変更に関与することは珍しいことではありません。医師へのアドバイスや処方設計に関与するなどお薬に関する全責任を担っています。
 さらに薬剤師のレベルアップをはかり、医薬品の適正使用を推進し、患者を薬の副作用や薬害から守ろうという気運が高まりました。そこで考えられたのが6年制の薬学教育です。
 2012年4 月、薬学6年制教育で育った初めての薬剤師が社会に出ます。薬学6年制教育の成果が社会に評価されるのです。

先生の医療薬学研究や臨床での経験が教育に活かされますか。
 もちろん医療の環境や人的なつながり、最新の臨床情報を教育に反映してまいります。
 たとえば医療分野は、Science(科学)、Art(技術)、Humanity(人間性)のバランスが取れた人材を求めます。私は、京都薬科大学がめざす薬剤師をファーマシスト・サイエンティストとしています。
 高度な医療を提供するには、薬剤師の問題発見、問題解決ができる能力が必要です。
 本学では5年次から実践薬学コースと探究薬学コースに分かれて学びます。実践薬学コースには、「臨床薬剤師」や「臨床開発治験」など臨床で役立つ関連科目を配置して専門知識に磨きをかけます。
 医療の現場では薬の国際共同治験が盛んに行われるようになりました。外国人の患者さんもおられます。使える英語力の養成は薬学教育では重要です。
 また医療の世界は常に進展しています。1報の文献で明日の医療が変わるともいわれ、海外のジャーナルや副作用情報に注意する必要があります。情報を早期にキャッチすれば、一人でも多くの患者さんを薬害から救うことができます。
 本学では、優れた薬剤師・科学者として活動できるように、専門外国語教育を強化しています。

京都薬科大学の研究教育について教えて下さい。
 医療人の使命は、いい医療を提供することです。薬剤師は、医師や看護師と連携して情報発信することができます。それは企業人としても重要なことです。ある製薬会社のトップは、「薬学出身者は工学や農学の出身者とは違う」と評価しています。
 本学は日本を代表する薬科大学であり、研究教育で実績と評価があります。その伝統を受け継ぎ、研究者教育を6年間の教育の中で行っています。
 たとえば3年次後期という早い段階から研究室に配属して研究活動を経験します。研究の醍醐味を感じ、研究者をめざしたいという学生に探求薬学コースを用意しています。
 研究力は薬剤師としても重要です。将来、専門薬剤師をめざすとき研究論文の審査を受けなければなりません。薬剤師にも研究力は重要なのです。
 京都薬科大学は、研究教育でも高いレベルを維持しています。

キャンパスの整備は完成されたようですね。
 学内の整備はほぼ完成しました。ゆとりある学生生活を送るための福利厚生施設からハイレベルな研究施設まで充実した内容が自慢です。
 具体的には、図書館や講義室、セミナー室、研究室がある躬行館。大小の講義室や実習室、研究室を備えた愛学館。皆さんが4年次に事前実務実習を行う臨床薬学教育研究センター。そして研究センターには、創薬科学フロンティア研究センターをはじめ、放射性同位元素研究センター、動物研究センターなどが研究活動をバックアップしています。

京都薬科大学の強みを教えて下さい。
 京都には歴史と文化があり、地の利があります。本学は、この京都に誕生して創立127年という長い歴史があります。127年間に巣立った卒業生が企業や病院、薬局で活躍しています。学長になってみますと「私も京都薬科大学の卒業生です」という人にたくさんお会いします。卒業生の皆さんは大学に対する帰属意識をもち、あらゆる場面で支援をいただいています。この127年という歴史はすごいものです。
 6年制薬学教育は薬剤師の業務を体験する実務実習が特色です。
 お陰様で実習病院については、多くの先輩に協力いただくなど恵まれた状況にあります。実務実習を行う病院や薬局には、本学出身者が指導的な立場にあるケースが多く、歴史と伝統が築いたすばらしい教育環境といえます。
 また京都薬科大学には全国に卒業生がおり、卒業生の力を借りたふるさと実習を実現しています。実習先に教員が出向いて訪問指導を行わなければなりません。卒業生に特命教員になっていただき、きめ細かな訪問指導を行っています。
 長い歴史の中で巣立った卒業生は本学の大きな財産です。

それは就職指導、就職活動にも見られますか。
 企業のトップとして活躍する卒業生、病院薬局の管理者、そして保険薬局の経営者として活躍する卒業生など幅広い分野で卒業生が活躍しています。本学卒業生の働きが社会に評価され、それが就職実績につながっているのです。
 薬学部の進路は薬剤師だけではありません。製薬企業の研究や医薬情報担当者(MR)、臨床開発、品質管理など幅広い職場があります。また医薬品の効能・効果が向上していますので、MRが提供する医薬情報はますます重要になっています。MRの仕事は6年制薬学教育出身者が担うべき専門職です。
 京都薬科大学の卒業生には製薬企業の種々の分野で活躍している多数の人がおられ、先輩から様々なアドバイスが得られるのも大きな力となっています。

入学を希望する皆さんにメッセージをお願いします。
 夢と希望にあふれる受験生の皆さん、「歴史と文化の町」京都で、魅力ある薬学を一緒に学ぼうではありませんか。志高く活力ある若人を京都薬科大学は待っています。





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